【織物縣装品】第二装前掛「秋草図綴錦」 昭和53年(1978)に日本画の重鎮であった上村松篁画伯原画の屏風絵「日本の花」(一双に6枚の扇面画)から「秋草」の図を元にして新調され、桔梗(ききょう)、萩、朶(しだ)が大きく大胆に描かれています。
第三装前掛「六人王図ペルシャ絨緞」 昭和55年(1980)に吉田光邦京都大学名誉教授から寄贈されたもので、19世紀初頭にトルコ系イラン遊牧民族カシュガイ(カシュガル)によって織られたイランの伝説的英雄ロスタム他の諸王が描かれた六英雄図です。
第二装左胴掛「花の汀図綴錦」 昭和53年(1978)に上村松篁画伯原画「秋草図」の前掛を巡行に使われたことを契機に、上村松篁画伯の春夏秋冬の絵で郭巨山の四面を飾ることが町内合議で決定し、昭和58年(1983)まず左胴掛から計画されました。図柄は夏。上村松篁画伯が作品の中から選ばれたのがこの「花の汀」です。地色の金に杜若(かきつばた)の花の青と葉の緑が鮮やかで、鷺舞などで祇園祭に縁のある白鷺が二羽たたずんでいる花鳥の第一人者の上村松篁画伯の絵の中でも初夏を飾る逸品です。新調には前々年の御人形衣装の新調の際に寄せられた寄付金が充てられ、胴掛の裏地に寄付を寄せられた御名が書かれています。
第二装右胴掛「春雪図綴錦」左胴掛(=夏=花の汀)に続いて昭和62年(1987)に右胴掛が新調されました。図柄は冬。上村松篁画伯が作品の中から選ばれたのがこの「春雪」です。地色の銀に雪を持った竹の下で吉祥を表す鴛鴦(おしどり)が春を待つ図です。銀地に雪なので写真を撮るのが難しいのですが左胴掛の金と対をなしています。
第二装見送「都の春綴錦」 上村松篁画伯原画による春夏秋冬の絵で郭巨山の四面を飾る、ということで、前掛の秋、左胴掛の夏、右胴掛の冬、そして残った〝春〟がこの「都の春」です。上村松篁画伯が作品の中から選ばれた〝春〟が「万葉の春」という作品から万葉美人が優雅にたたずむ場面をトリミングされました。
平成6年(1994)に新調され、地色の淡いオレンジ色に緋桃の鮮やかな赤、中央の優雅な万葉美人の足元に白と薄青の6株の桔梗(ききょう)が散らされた典雅で優美な図柄です。
この見送の完成をもって「昭和から平成の大新調」の「上村松篁画伯原画による御山四面春夏秋冬」は御人形の衣装の新調とともに事業完遂となりました。
第三装見送「郭巨漢詩文刺繍」 昭和54年(1979)に茶道裏千家家元(当時)千宗室から寄贈されたもので蘆北山人橋本循賦詠の漢詩文「郭巨山」を千宗室家元が揮毫されたものです。紺地に故橋本循先生が詠まれた漢詩が金糸で刺繍されています。
第四装見送「昇り龍染彩」 昭和56年(1981)に染色作家皆川月華氏が製作寄贈されたもので暗雲雷光の中、龍が天に昇るダイナミックな図柄です。「昇り龍」には特別の見送金具が付けられ、他の「唐山水」「都の春」「漢詩文」には共通の見送金具と裾金具が付けられます。
第二装後掛「阿国歌舞伎図綴錦」平成3年(1991)新調。桃山時代の初期歌舞伎の観劇の様子を伝え、風俗画としては山鉾唯一のもの。
後掛は見送に隠れて見えないので、平成3年の巡行では見送を外して新潮披露。平安建都1200年の平成6年(1994)、阿国歌舞伎400年の平成15年(2003)には前掛として使用して、記念の年の巡行に花を添えた。
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郭巨山ホームページ>文化財郭巨山
http://www.kakkyo-yama.org/bunkazai.html